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【朝晴れエッセー】お正月のサプライズ・2月12日

 幾つもの節目をなんとか越えて、迎えたお正月。感謝の思いで振り返るきっかけをくれたのは、すっかり大人になっていた子供たちでした。

 「台湾に赴任することになるかもしれん」

 受験を控えた高2長女と、思春期ど真ん中の中2長男を前にそれは心細い始まりでした。まさか14年間も続くとは思いませんでした。

 主人が赴任してしばらくは、周りの人たちに支えられていることにも気付かず一人勝手に力んでいた私。子供たちは多感な時期を精いっぱい頑張り進学、就職、結婚。そして昨年末、義母と2人で暮らしていたわが家に単身赴任を終えた主人が帰ってきました。

 東京と大阪で暮らす子供たちも集まり久しぶりににぎやかなお正月。夕飯の片付けの後ふと振り向くと、なにやら子供たちがニコニコと立っています。はにかみながら「これー」と渡された包み。主人と一緒に開けてみました。出てきたのはフォトフレーム。14年の軌跡を刻む写真が並んでいます。その最後には、父親になってしっかりとわが子を抱く息子と隣で微笑(ほほえ)むお嫁さん。娘は旦那さんと満面の笑顔のツーショットです。添えられたねぎらいと感謝の文字が目に飛び込み胸がいっぱいで涙が溢(あふ)れてきました。14年もののワインとの粋でうれしい最高のプレゼントでした。

 お父さん、長い間単身赴任お疲れさまでした。子供を支え子供に支えられてやってこれたね。その数日後、主人は次の赴任先に出発しました。もったいないからと開けられなかったワインを残して。

古山 美代子 57 滋賀県長浜市

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