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ニュース コラム

【朝晴れエッセー】吸血鬼・2月9日

 わが家の愛猫タマは生まれつき歯が悪く、痛みでものを噛むことができなかったので、仕方なくほとんどを抜歯することになった。

 残ったのは前の長い犬歯2本とその反対側の下の歯が2本。口を閉じるとちょうど4本の歯が口から少しはみ出して、まるで吸血鬼のようになる。

 痛みがなくなったおかげでご飯をモリモリとよく食べ、オモチャや色んなものもよく噛むようになった。

 その中でも特に困ったのが飼い主を噛むことである。

 ニャーンと擦り寄ってきてはガブ。着替えの最中にガブ。

 「ギャー痛いー」と変な声で悲鳴を上げるので余計に面白がってやっているのかもしれない。猫パンチを瞬時に放つ荒業を繰り出すときもある。爪は出ていないので肉球でなでる程度のパンチなのだが、愛猫の元気な姿には癒される。

 もしも本物の吸血鬼のように噛む度にタマが若返って長生きしてくれるのであれば、「いくらでもどうぞ」という心境なのだが、飼い主より長生きしては後がかわいそうだとか真剣に考えたりして、結局は『最期まで私が面倒みるから何にも心配いらないよ』と心の中でタマに語りかけている。

大倉まりこ 42 奈良県王寺町

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