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【思ふことあり】選手を支えるルールづくり スポーツジャーナリスト・増田明美

 世界陸連の規定を踏襲した現在の日本陸連の規定では、「裸足でも、また片足あるいは両足に靴を履いて競技をしてもよい」とあり、「不公平となる助力や利益を与えるようなものであってはならない」と書いてあるだけ。裸足かシューズを履くかの時代に作られたのだろうか。結局、ルールが技術の進歩に追いついていないのだ。

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 技術革新によりルールがたびたび変更される分かりやすい例はモータースポーツである。ハイテク装置を禁止したり、エンジンの気筒数を統一したり、車体のサイズを変更したりしている。

 ただ、ルール変更の発表は1年以上前。直近では、フォーミュラ1の2021年のルールが19年秋に発表された。各メーカーは1年以上かけて、これまで培った技術と経験で車を作り上げる。ルールの中で、いかに高い性能を引き出すかが競われ、技術革新が止まることはない。

 陸上競技のシューズにも細かくルールが決められているものがある。短距離選手が履くスパイクのピンは数が11本以内、長さが9ミリ以内と決まっている。走り高跳びと走り幅跳びの靴底の厚さは13ミリ以内、走り高跳びのかかとは19ミリ以内(中敷きを含む)である。

 世界陸連は、時代遅れとなっているシューズに対する規定の変更について早く発表すべきである。すぐに決まらないなら「いつまでに内容を決めて、いつから採用する」と言うだけでも現場は安心するだろう。ルールの中で技術革新は進み、選手はゴールを目指し努力するのだから。

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