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【思ふことあり】選手を支えるルールづくり スポーツジャーナリスト・増田明美

第39回大阪国際女子マラソンでも、多くの選手がナイキの「厚底シューズ」を使用した=26日、ヤンマースタジアム長居(甘利慈撮影)
第39回大阪国際女子マラソンでも、多くの選手がナイキの「厚底シューズ」を使用した=26日、ヤンマースタジアム長居(甘利慈撮影)

 一面ピンクで彩られ、その様子が連日話題に…。芝桜の名所の話ではありませんよ。ランニングシューズについての議論。

 昨年は女子マラソンの世界記録が16年ぶりに更新され、男子は非公認ながら2時間を切るタイムがマークされた。そして日本でも年末年始の駅伝で、厚底のピンクのシューズが目立ち、区間新記録が連発されたのはご存じの通りである。

 そんなタイミングでワールドアスレチックス(世界陸連)が規制に乗り出すのでは、と報道されたから大騒ぎだ。

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 私がこのシューズを知ったのは2年前。ある女子選手が「1カ月間履いて走ったら膝から下の脚の形が変わりました。シュっとした感じになりました」と話したのである。

 今やシューズが脚を作る時代になったのかと驚いた。それで履かせてもらったら、かかとの厚みに慣れず、前につんのめりそうになった。骨格や着地の仕方によって、合う合わないがあるようだ。

 報道では、このシューズが使用禁止になるのかどうかが注目されている。でも問題の本質は別のところにあると思う。

 リオデジャネイロ五輪への出場を目指した義足の走り幅跳び選手、マルクス・レームさん(世界記録保持者)のことを紹介したい。

 当時、国際陸連(現・世界陸連)は「(カーボン製の)義足が有利に働いていない科学的証明」を求めてきた。弓形のカーボン製の義足がバネのように助力になっていると思われるので、そうでないことを証明しないとルール違反にあたるというわけだ。

 そこで今回の問題だが、シューズの中にはカーボン製のプレートが入っていて、最新型では3枚が組み込まれているそう。さて、誰が助力かどうかを判断するのだろう? 弓形はダメで“板バネ”はOKという理由はどこにあるのだろうか。

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