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【古典個展】大阪大名誉教授・加地伸行 中国は「砂上の楼閣」

 年が明けるや、いろいろな事件が起こった。わけても米国とイランの対立は不気味である。

 それと言うのも、単なる戦争の話に終わらないからである。中近東・ヨーロッパ地域は、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の諸対立が根底にあり、儒教・仏教系の日本人である老生は、その諸対立の真相がよく、いやまったく見えない。

 だから、ただ〈一つの事件〉としてしか受け取れず、その歴史性・文化性については、残念ながら体感がない。

 しかし、東北アジア(日本・中国・朝鮮半島など)についてならば、目に見えない場合でも、その背後についての見通しは、ある程度可能である。

 例えば、この1年来、米中貿易摩擦が激しくなっているが、次第に中国の「正体」が現れつつある。

 それは、どのようなものか。

 本紙昨年12月7日付に、ある小さな記事があった。

 その見出しを引くと、「米国産の大豆・豚肉 中国、追加関税除外」とある。米中両国が、輸出入問題について、互いに相手国からの輸入物産に対して、関税額のつり上げ競争をしていた。相手に負けられないからである。

 ところがなんと、前引記事によれば、米国からの輸入である大豆・豚肉に対しては、つり上げ対策をしない除外措置を中国がとったと言うのである。

 記事は、「米国による対中制裁関税の発動が今月(昨年12月)15日に迫る中で、中国が歩み寄りの姿勢を見せた可能性がある」と解説する。

 その後、米中両国が「第1段階の合意」なるものに達し、問題を一時先送りにしたことは、ご承知の通り。

 だが、前引記事の背景にあるのは果たしてそれだけか。

 中国は、農産物や食肉-こういう分野は中国が得意というイメージが一般にある。特に日本人に。

 しかし、それは大いなる誤解である。つまり、農業国としての力は弱体化している。

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