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【新聞に喝!】「日本」をどうしたいのか 作家・ジャーナリスト・門田隆将

各新聞を読み比べると、日本や安倍晋三首相(手前から2人目)に対する姿勢の違いが出る(春名中撮影)
各新聞を読み比べると、日本や安倍晋三首相(手前から2人目)に対する姿勢の違いが出る(春名中撮影)

 毎朝、新聞を読む私にとって特に重視するのは元旦と終戦記念日だ。この2日の紙面に掲載された論評には、その社の本当の姿が現れる。今年も元旦の社説や論評には、興味深い特徴が出ていた。朝日、読売、毎日、産経を見比べると「日本」に対する姿勢が根本的に異なることがわかる。朝日と毎日は日本以外、つまり国際社会に重きを置き、読売と産経は日本の伝統や秩序を大切にする。

 例えば、元日の朝日の社説は「人類普遍」の正義を手放すなと強調した。例えば自民党が野党時代に作った改憲草案を槍玉(やりだま)に〈現行憲法がよって立つところの「人類普遍の原理」という文言を、草案は前文から削除してしまった。代わりに「和を尊び」「美しい国土を守り」などの文言を盛り込んだ。日本の「固有の文化」や「良き伝統」へのこだわりが、前文を彩(いろど)る。この草案にせよ、現政権のふるまい方にせよ、「普遍離れ」という点で、世界の憂(うれ)うべき潮流と軌を一にしていることはまぎれもない〉と、日本の文化や伝統を重視することに批判を加えている。

 毎日も似ている。年頭にあたり世界がポピュリズムに犯されているさまを憂う社説を掲げた。そして、〈2012年に自民党総裁に返り咲いた安倍晋三首相は国政選挙で6連勝中だが、野党の異論に耳を傾けないどころか、敵視する姿勢さえ際立つ。それで強固な支持基盤を獲得する手法は、ポピュリズムの潮流に沿う〉と攻撃。両紙が中国や韓国の利益を代弁してきた経緯を考えると、これらの主張は頷(うなず)ける。

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