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【風を読む】教師の心強い言葉を知る 論説副委員長・沢辺隆雄

大学入試センター試験に臨む受験生=2019年1月19日午前、東京都文京区の東京大学(鴨川一也撮影)
大学入試センター試験に臨む受験生=2019年1月19日午前、東京都文京区の東京大学(鴨川一也撮影)

 年末年始に風邪をひき、本稿も締め切りぎりぎりに…。1月は18、19日に最後の大学入試センター試験が行われ、本格的な入試シーズンが到来する。受験生のみなさんはくれぐれも健康に気をつけ、筆者のように直前で慌てず万全の備えで挑んでほしい。

 教育の世界では昨年末、心配なニュースが相次いだ。センター試験に代わる新共通テストで英語の民間検定試験利用の延期に続き、国語と数学の記述式導入が土壇場で見送られたのも記憶に新しい。

 教員をめぐっても気がかりな数字が出た。文部科学省のまとめでは、平成30年度にわいせつ行為やセクハラにより懲戒や訓告などの処分を受けた公立小中高校などの教員が282人に上った。調査を開始した昭和52年度以降で最多だ。SNS(会員制交流サイト)などを通して教え子などとの関係を深め、みだらな行為におよぶ事案が増えたという。先生がネットの使い方を誤り身を持ち崩しては嘆かわしい。

 教員の人気にかげりも出ている。平成31年度採用の教員試験で公立小学校の競争率が過去最低の2・8倍になった。大量採用時代の教員が定年を迎え、採用数が増えているのが大きな要因だが、多忙といわれる職場が敬遠されていることも影響しているという。

 歴史学者、哲学者、ユヴァル・ノア・ハラリ氏の近著『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』(河出書房新社)では、教育の項で「最善の助言は、大人に頼り過ぎないこと」との指摘もある。

 変化の激しい時代、教員の役割は多様化し、増加し、大変だ。

 ここで本紙「談話室」に昨年載った37歳の小学校教諭の投稿を紹介したい。「教師の仕事 子育てそのもの」との題が目を引いた。民間企業に勤める友人に会うと、長時間労働など「ブラック職場」を気遣われるという。一方で深夜までノートにコメントなどを書く若手教師の姿を紹介し、「子育て同様、教師の仕事にも終わりはない」「クレームや仕事量が多いことは、学校教育への期待の高さの表れだと思う」などとつづっていた。

 子供たちのため意欲を持って苦闘する多くの教員がいることを忘れず、腕を振るえる魅力ある学校にしたい。

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