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【直球&曲球】葛城奈海 「女系天皇」理解していない国民

「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」でちょうちんを掲げて両陛下のお出ましを待つ人たち。国民一人ひとりの理解が大切=11月、東京都千代田区(代表撮影)
「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」でちょうちんを掲げて両陛下のお出ましを待つ人たち。国民一人ひとりの理解が大切=11月、東京都千代田区(代表撮影)

 8日の開戦の日を前に、鹿児島県の知覧を訪ねた。先の大戦末期、陸軍の特攻基地の中心となった町である。特攻隊員たちが出撃までの数日間を過ごした三角兵舎跡には、何ともいえない気がいまだに漂っているように感じられた。特攻平和会館に残されている、たくさんの遺書の中には、随所に「天皇陛下万歳」としたためられていた。戦後教育では、これを軍国主義に洗脳されていた結果だと習う。果たして、そうなのか。

 11月の「天皇陛下御(ご)即位を祝う国民祭典」では、その場に集(つど)った3万人によって、「天皇陛下万歳」がいくたびも繰り返された。あの光景に軍国主義を感じる人は、誰一人いなかったであろう。

 むしろ、われわれ国民を「大御宝(みたから)」として慈しみ、幸せを祈ってくださる陛下への敬愛の念と、天皇という存在を中心に同時代の人とも過去や未来の人ともひとつになれる日本人であることへの喜びから、自然発生的に沸き上がった国民感情の発露であったように思う。

 気がかりな事態がある。産経新聞社とFNNの合同世論調査(11月中旬)によると、「女性天皇に賛成」が78・4%、「女系天皇に賛成」が61・7%に上る一方で、「女性天皇と女系天皇の違い」は、5割超が「理解していない」という。

 天皇陛下に至る126代の天皇は、すべて父方をさかのぼれば初代・神武天皇につながるとされる「男系」天皇だ。歴史上10代8方おられる女性天皇も含めて、例外はない。仮に、母方のみに天皇が存在する「女系天皇」が誕生すれば、これまでとはまったく異なる皇統になってしまう。悠仁さまと同世代の男性皇族が他にいないからと、曖昧な認識のままに、女系天皇を良しとすることは、日本古来の万世一系の歴史の断絶を招く重大事なのだ。

 歴史を振り返れば、同様の危機は何度もあった。しかし、先人たちは、何代もさかのぼり、時には10親等も離れた男系の血を受け継ぐ者を探し出し、皇統を維持した。

 困ったときには先人に学べばよいのだ。それが今を生きるわれわれの責務でもある。

【プロフィル】葛城奈海

 かつらぎ・なみ やおよろずの森代表、防人と歩む会会長、ジャーナリスト、俳優。昭和45年、東京都出身。東京大農学部卒。自然環境問題・安全保障問題に取り組む。予備役ブルーリボンの会広報部会長。著書(共著)に『大東亜戦争 失われた真実』(ハート出版)。

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