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【スポーツ茶論】天ぷらとサッカークラブ 北川信行

 26歳のサッカークラブ社長が組織運営のたとえ話で取り上げたのは、天ぷらの揚げ方だった。「高級なお店にいくと、職人がいておいしい天ぷらを揚げてくれますよね。そこにはコツがあると思います。みんながコツを共有できるようにすると、一般の家庭でもおいしい天ぷらが食べられるようになります」

 発言の主は、Jリーグ参入を目指している「おこしやす京都AC」の添田隆司社長。東大からJ3の藤枝MYFCに入団し、東大卒Jリーガーとして話題となった。その後、おこしやす京都ACの前身、アミティエ京都に移籍。2017年に現役を引退し、18年末に社長に就任した。

 チームは今季、関西リーグで優勝。日本フットボールリーグ(JFL)入りを懸けた全国地域チャンピオンズリーグの決勝ラウンド(11月20~24日、福島・Jヴィレッジ)に進出したが、あと一歩で昇格を逃した。JFLをステップに2021年にJリーグに参戦する計画は1年後ろ倒しとなったが、添田社長は「この1年間で蓄積されたノウハウが次につながるはず」と収穫を強調する。

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 添田社長は藤枝MYFCを立ち上げた小山淳氏が社長を務める「スポーツX」の取締役でもある。同社が目指していることの一つが、組織運営の手法を可視化し、フルパッケージ化したサッカークラブを全国につくること。おこしやす京都ACはパイロット的な意味合いを持つクラブだ。

 「優勝請負人と呼ばれる監督がいますよね。そういう人に頼らなくても成功を収められるクラブにしたいんです」と添田社長は言う。ただ、サッカーに限った話ではないが、名将の指導方法や名社長の経営理論をそっくり同じように実践しても、誰もが同じ効果を出せるかといえば、そうではないだろう。名将、名社長にしか分からない秘訣(ひけつ)は間違いなく存在する。

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