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【朝晴れエッセー】週末のジム通い 12月16日

 近所のトレーニングジムに通い始めて3年がたつ。

 市民プールに併設されており、定年後リタイアされた方がメンバーの大半を占めるが、なかには同年代から10年前後の、年齢の近い働き盛りの方も少なからず通われている。

 私は週に1回、土曜日の朝一番からスタートし、ささやかな筋力アップを主体とした運動を行っている。

 長く通っていると、同年代の顔なじみの者も増えてくる。お互いのことを認識しながらも特に会話を交わすことはなく、あいさつすらまともにしない間柄である。

 そんな同年代のメンバーに、「次、いいですか?」などと声をかけるときもあるが、「あっ、どうぞ」で会話が終わり、なかなか距離が縮まらないものである。

 このまま定年、定年後もジムを続けるとすれば、志を同じくする彼らとは20年、30年のつきあいとなるに違いない。

 そのうち何かをきっかけに、声を掛け合う仲にはなるだろうと思いつつ、同年代メンバーとは、一定の距離感を保ちながら、日々は過ぎていった。

 近頃、50代半ばでラガーマン風のガタイのいい外国人の方をよく見かける。ハリウッド俳優のような渋い外見を持ちながら、当ジム一番の力持ちであり、ひそかに親しくなりたいと思っていた。

 そんな彼が、ふと、わが同年代のメンバーに声をかけた後、テンポ良く会話が繰り広げられていくのを見かけた。少し気になり、ウォークマンのイヤホンをはずしたところ、彼らは流暢(りゅうちょう)な英語で陽気に会話を交わしているのだった。

 しばらくトレーニングの手を止め、彼らを羨望のまなざしで見つめている自分がいた。

 次は英会話を始めようかな…。

石本雄大 39 大阪市城東区

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