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【スポーツ茶論】余力を持って“引退”する裏側 清水満

諸見里しのぶ
諸見里しのぶ

 もう10年以上、国内女子ゴルフのツアー現場に足を運んでいるが、初めての情景に出くわした。先月「大王製紙エリエール・レディース」(愛媛・エリエールGC松山)の2日目のことだ。

 今季10試合目の予選落ちをした諸見里しのぶが人目をはばからず涙を流した。最終18番を終えた直後、先にホールアウトしていた同じ33歳で花束を持った上田桃子、有村智恵、原江里菜の3人のプロに出迎えられて…。諸見里の“引退”試合だった。

 「心技体ともに難しくなった。近年、難しくなったコースで若い子たちは技術も高く、魅力的…。自分の魅力は何なんだろうって」

 2005年にプロ転向、宮里藍さん、横峯さくらとともに一時代を築いた。09年には「日本女子プロ選手権」など年間6勝を挙げたが、ここ数年はケガに悩まされた。今季は出場試合ですべて予選落ち。そして決断-。ツアー7勝の佐伯三貴は35歳、3勝の一ノ瀬優希は31歳、同じく3勝の大江香織、29歳も相次いで“引退を公言”した。こんな引退ラッシュは珍しい。

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 いま世代交代が急速に進んでいる。今季、大江より年上で優勝したのは申ジエ、上田桃子、李知姫、黄アルムの4選手だけ。全英に勝利、日本人として42年ぶりのメジャー制覇した渋野日向子を筆頭に勝みなみ、原英莉花ら“黄金世代”が脚光を浴び、今季プロテストに合格した安田祐香ら2000年生まれの“ミレニアム世代”の存在もある。

 諸見里がプロ転向した05年当時のシード選手(賞金上位50選手に付与される優先出場権)の平均年齢は31・6歳だったが、来季は26・3歳。これが時代の流れなのだ。

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