PR

ニュース コラム

【新聞に喝!】投資家・山本一郎 iPS備蓄「打ち切り」 研究現場の困窮に目を

iPS備蓄を手がける山中伸弥さん
iPS備蓄を手がける山中伸弥さん

 2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥さんが手がける京都大学iPS細胞研究所での備蓄事業に対する年10億円の補助金の打ち切りが決定されたとして、騒ぎになりました。日本政府は再生医療への研究開発助成に10年間で1100億円を充当するとしており、山中さんが手がけるiPS細胞研究所は長らくこれらの補助の中心に位置づけられてきました。同じ京都大学ではiPS細胞を使った妻木範行教授の再生医療の取り組みが進んでおり、産経新聞でも「iPSで膝軟骨を治療 京大が厚労省に計画申請 来年初めにも実施」(「産経ニュース」11月27日)と報じています。

 一方で、山中さんのiPS細胞の備蓄事業には「今後の研究方針では優れた成果を挙げられる条件が整わない」などとして政府の補助が打ち切られるとの観測が出て、わが国の研究開発環境や予算に関する議論が百出することになりました。もちろん、わが国の再生医療への補助では「iPS細胞偏重」との批判の声も少なくなく、もっと他の有望な研究開発の道筋を国が助成すべきだという議論があるのも事実です。

 しかしながら研究開発に関わる予算ならば、米国では製薬業界が研究開発に使った金額が年8兆7千億円以上にのぼり、再生医療やゲノム新薬などの最先端の医薬品研究で年間10億円はあまりにも少額です。本格的な臨床研究にはまだまだ長い年月と予算が必要であるため、国も再生医療は重要だと言いつつも、丸抱えですべての研究開発費をサポートすることはそもそも不可能であったといえます。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ