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【朝晴れエッセー】生命・12月8日

 第三子の妊娠が分かった。

 お姉ちゃん、お兄ちゃんは「赤ちゃん、生まれたらいっぱいお世話する」って張り切って目がキラキラしてた。私はというと、ようやく手が離れてきたお姉ちゃん、お兄ちゃんだったから、一からの子育てに不安もあったけど、こんな風に、わが子それぞれの成長を見られるなんて幸せ、と心から思った。

 それから約1カ月が過ぎ、おなかの不快感と出血で緊急受診。診てくれた先生は「エコーでは、まだ赤ちゃんの袋はあります」と。

 不安いっぱいだったけど、ひとまず妊娠が継続してくれていることに安堵(あんど)し、帰宅した。翌日、続く出血と不安で再度受診。先生は診察後「残念ですが、お腹の中に赤ちゃんはもういません」と。

 最後、エコーの写真でしか会えなかったけど、かわいいわが子はそこにいた。

 最後、会わせてくれてありがとう。

 小学1年生のお姉ちゃんは、悲しい事実を伝えると、ギューッと私を抱きしめ、頭をよしよししてくれた。一緒にいっぱい泣いた。

 年長さんのお兄ちゃんは、最近保育園で友達にとても優しくできるようになっている、と担任の先生から今日聞いた。

 それぞれ、もうお姉ちゃん、お兄ちゃんの準備してくれてたんやね。こんなに優しい子でいてくれて本当にありがとね。そして悲しい気持ちにさせてごめんね。

 生命の誕生って、本当に奇跡なんやねって夫と話した。

 今あることって、当たり前なんかじゃなくて奇跡の積み重ねで、本当にすごいことなんやねって。

 いろんなことに気付かせてくれた赤ちゃんへ。本当にありがとう。

中川佐知子 40 大阪府和泉市

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