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【環球異見】ローマ教皇訪日 仏紙「したたか外交」 米紙「高齢押し11カ国歴訪」

 一方、各紙は、したたかな「教皇外交」についても報じた。

 フィガロは27日付で、教皇が帰国機上で行った記者会見で「中国に行きたい。中国は好きだ」と述べる一方、香港デモへの言及を避けたと報道。「偽善」と見出しを付け、「教皇は香港の政治危機には、非常に慎重な態度を取った。中国の機嫌を損ねないようにしているという印象を与えた」と辛辣(しんらつ)に指摘した。

 教皇は香港について質問を受けると、「香港だけではなく、(デモが続く)チリやフランス、ニカラグアなど、世界の情勢を考えなさい」と答えをはぐらかしたという。教皇は、教会が敵視してきた中国の共産党政権と昨年秋、司教任命権をめぐる暫定合意を締結。中国との対話を進めている。

 左派系紙ルモンドは27日付で、核兵器のほか原発事故、死刑制度など「安倍晋三政権にとって優先課題でないこと」に、教皇が焦点を当てたことに注目した。

 ルモンドは、米国の「核の傘」に頼る日本が、核兵器禁止条約に署名していないことを紹介。さらに、教皇が25日に東京ドームで執り行ったミサに、死刑が確定し、再審請求中の袴田巌さんが招かれたことを伝えた。日本は死刑制度を維持するが、教皇は昨年、「死刑は許容しがたい」と強い反対を表明している。だが、教皇はミサで死刑制度への言及を避け、袴田さんに話しかけなかった。

 ルモンドは「死刑廃止派は失望しただろう」と伝えたうえで、「内政干渉との批判を受けるのを懸念した」教皇の外交配慮を分析した。(パリ 三井美奈)

 □米国 ワシントンポスト

 ■募る危機感 高齢押し11カ国歴訪

 日本滞在中に教皇フランシスコが核廃絶を強く訴えたことをめぐり、最大の核保有国である米国でも、主要各紙が発言を取り上げた。

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