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【ソウルからヨボセヨ】韓国の漢字事情 大統領府の「春風秋霜」とは 黒田勝弘

韓国の大統領官邸(ソウル支局撮影)
韓国の大統領官邸(ソウル支局撮影)

 韓国では日常的に漢字は使われていない。公文書はハングル専用だし、マスコミも人名などたまに漢字が見られるほかは、すべてハングル書きだ。新聞の題字で「朝鮮日報」や「東亜日報」が辛うじて漢字で残っているくらいだ。

 それでも漢字あるいは漢字語はどこか知的で権威があるらしく、政治舞台などではよく使われる。「捲土(けんど)重来」とか「厚顔無恥」など日本でも使われる四字熟語がそうだが、同じ四字熟語でも先ごろ文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「盗っ人猛々(たけだけ)しい」と日本を非難したと話題になった、「居直り」を意味する「賊反荷杖(ジョクパンハジャン)」や、要職を離れ一兵卒として働くという「白衣従軍」などは韓国的だ。

 このところ大統領官邸に掲げられているという額縁の「春風秋霜」が話題になっている。「他人には寛大で自らには厳しく」という意味で、指導者あるいは権力者の自戒の言葉という。任期を折り返した文政権について「どうもこの言葉とは裏腹ではないか」という世論の政権批判として引用されているのだ。

 偽善そのもののチョ・グク前法相を今も擁護するような政権の雰囲気はその象徴だが、左翼系中心の“仲良し人事”やメディア支配、国民との対話不足や自画自賛ばかりの自己評価など自己批判不足はまさにそうだ。権力の味をしめると自分には甘くなる?

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