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【葛城奈海の直球&曲球】奉祝行事で「国民は大御宝」実感

「天皇陛下ご即位をお祝いする国民祭典 第2部祝賀式典」に出席される天皇、皇后両陛下=9日午後6時34分、皇居正門付近
「天皇陛下ご即位をお祝いする国民祭典 第2部祝賀式典」に出席される天皇、皇后両陛下=9日午後6時34分、皇居正門付近

 さわさわと日の丸の小旗が振られる音が背後から、さざ波のように押し寄せてきた。日の丸の波に視界が埋め尽くされたかに見えたとき、波間に、両陛下のお姿があった。9日、皇居前広場で行われた「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」で、両陛下がお出ましになったときのことである。

 肉眼で拝するのは難しいと思っていただけに、言いようのない感慨が込み上げてきた。陛下に直接お目にかかった人が「涙が出てきた」と話すのを、これまで人ごとのように聞いてきた。そんな自分にも、同様の感情が湧き起こったことに戸惑いを感じていたとき、2列前で小旗を振っていた大柄な老紳士が、目頭を拭った。

 丸の内のビル街から昇ってきた令月に見守られながらの祭典のクライマックスは、岡田惠和作詞、菅野よう子作曲の奉祝曲演奏であろう。天皇陛下が長年研究されている「水」をテーマに、第1楽章はオーケストラ、第2楽章は辻井伸行さんのピアノ、第3楽章は人気グループ「嵐」による歌唱を主とした、美しくも壮大な組曲であった。

 中でも心を打ったのは、その歌だ。「君が笑えば世界は輝く…」と、天皇陛下と国民が一体となって和する日本の国柄が、思わず口ずさみたくなる歌詞とメロディーで紡がれていた。ほほ笑みながら聴いておられる両陛下のお姿に、ふと「国民は大御宝(みたから)」なのだと実感した。

 その「大御宝」に自分も含まれると思い当たったとき、何とも言えない幸福感に包まれた。奉祝に集った3万人が、陛下を中心に和しているこの瞬間を体に刻みたいと思った。と同時に、ひとつの思いが湧き上がってきた。

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