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【一筆多論】大村知事の抗議に回答する 佐々木類

 豚コレラが今春、5府県に拡散した事実に対し、愛知県に全く責任がないかのように主張するのはいかがなものか。開き直りととられても仕方あるまい。

 県は10月29日、大村秀章知事名で、産経新聞社に対し、豚コレラに関するコラムの一部が事実ではないと文書で抗議し、撤回を求めてきた。県が問題だとしているのは、筆者が書いた10月8日付の一筆多論「豚コレラ拡大は“人災”だ」の中の2カ所である。

 コラムは、感染豚の出荷という愛知県のミスと、このミスに対して専門家らから“人災”との批判が上がったことを指摘した。

 これに対し、県は「県の獣医師職員が繁殖豚の症状を診断した結果、国の『豚コレラに関する特定家畜伝染病防疫指針』第4における異常豚ではないと診断した」「専門家らから(人災との)指摘は受けていない」などと主張した。

 要するに、県は「国の豚コレラに関する特定家畜伝染病防疫指針」に反していないから問題ないと言いたいのだろう。

 だが、複数の豚に異変が見られた場合、疑うべきは養豚場全体だ。指針第4による異常豚でないから出荷してもよい-と考えるなら隣接の岐阜県で豚コレラが蔓延(まんえん)しているさなか、あまりにも慎重さを欠く判断と言わざるを得まい。

 防疫指針は同時に、食欲減退などの症状が出た豚が通常以上の頻度で見られた場合、出荷自粛等の必要な指導を行うとしていた。

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