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【朝晴れエッセー】拝啓、とうがらし様・11月7日

 畑の作物もそろそろ秋じまいが始まる頃です。この時期には決まって赤とうがらしのペーストを作ります。

 大ざっぱにカットしたものをミキサーに入れ、酢と塩を適量加えてペーストにします。ナマですから時間とともに発酵し、以前ビン詰めにしたら失敗しました。使おうと思ってフタを開けたとたん、あふれ出したのです。それからは、ビンからビニール袋で保存しています。

 少量でも、飛び上がるほど辛いのですが、秋から冬にかけての料理に欠かせません。

 おでん、湯豆腐、鍋に大活躍します。大根おろしに混ぜて紅葉おろしにすれば、そばやうどんのおいしさを、さらに引き立ててくれます。なくてはならない一品アイテムです。

 この時期の「コレ」を楽しみにしている友人、知人がけっこういます。そのうちの一組の若夫婦などは、コレをきっかけに市販のとうがらしビンを買わなくなったほどです。

 彼らの笑顔を見るために作っている側面も私にはあるかもしれません。

 それにしても、とうがらしのあの辛さはなぜなのでしょうか(品種にもよりますけど)。

 一度味わえば、やみつきになるあの植物は、ひょっとして人間を利用して生き残り、世界に拡散させる戦略というか、意志を持っているのではないか、と真面目に考えてしまいます。

 とうがらし様、あなたがなくては食の喜びは半減します。今後とも、どうぞヨロシク。

新里秀明 59 飲食業 岩手県盛岡市

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