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【スポーツ茶論】五輪マラソン阻む雪の壁 津田俊樹

IOC調整委と大会組織委、東京都などとの合同会議を前に、言葉を交わすIOCのジョン・コーツ調整委員長(左)と大会組織委の森喜朗会長=30日午後、東京都中央区
IOC調整委と大会組織委、東京都などとの合同会議を前に、言葉を交わすIOCのジョン・コーツ調整委員長(左)と大会組織委の森喜朗会長=30日午後、東京都中央区

 マラソン界のご意見番に突き放された。「知らんよ、われわれはカヤの外だから」。日本陸上競技連盟顧問の帖佐寛章氏は悔しさをにじませる。

 国際オリンピック委員会(IOC)が2020年東京五輪の暑さ対策で、マラソン、競歩を札幌市で開催する案を明らかにした。日本陸連副会長、国際マラソン・ロードレース協会会長として、多くのレースの計画立案から携わってきた重鎮は「もう、札幌で決まったんだろ。何を言っても仕方ない」と、いつになく言葉少なだった。

 9月、酷暑のドーハで行われた世界陸上の女子マラソンは出場選手の4割が途中棄権するサバイバルレースとなった。5位に入賞したボルハ・マズロナク(ベラルーシ)は「ここを走ることを決めたお偉方は、おそらく今ごろ涼しいところで寝ているのだろう。彼らには選手への敬意がない」という強烈な皮肉を言い放った。

 IOC調整委員会は、高温多湿な気象条件が予想される東京に比べて涼しいといわれる札幌へ開催地を変更することを決めた。開催まで1年を切った時点の“ちゃぶ台返し”はあまりにも唐突である。

□ □ 

 突然、代替地となった北海道陸上競技協会の橋本秀樹専務理事は「オリンピックという歴史的なイベントを成功させるために協力を惜しまないが、東京の陸上関係者や都民の方々のことを考えると…」と複雑な心情をのぞかせた。

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