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【日曜に書く】「生」につながる犠牲がある 論説委員・中本哲也

 最終戦が引き分け扱いとなりB組最下位が決まったカナダ代表の公式ツイッターには「ラグビー以上に価値がある」と綴(つづ)られた。

 ナミビア代表も震災被災地で台風被害を受けた滞在地の岩手県宮古市に打診して交流会を開き、市民を元気づけた。

 1カ月半にわたったラグビーW杯は大きな感動と勇気をくれた。国籍、人種を超越した「ワンチーム」の強さ。激しいプレーの中に体現される「ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン」、そして「ノーサイド」の精神。全てが「生」につながっている。

 ラグビーだけが持つ力、ではないはずだ。他の競技、文化や科学も含めて人間の営みには同じ力がある。そう信じたい。

 W杯期間中に相次いで日本列島を襲った台風、大雨による死者・行方不明者は100人を超える。

 東日本大震災では死者・行方不明者18430人のほとんどが、大津波の犠牲になった。

 津波、土砂災害、洪水など水の猛威から命を守る手立ては「避難」以外にない。

 自然災害による多くの人たちの「犠牲」を「生」につなげることは、残された全ての者の責務である。ラグビーW杯の感動と勇気とともに、改めて心に刻みたい。(なかもと てつや)

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