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【社説検証】菅原経産相が辞任 産経は「人を見る目ない」「1強政治の慢心」と朝日

辞表提出について記者団の質問に答える菅原一秀前経済産業相=10月25日、国会内(春名中撮影)
辞表提出について記者団の質問に答える菅原一秀前経済産業相=10月25日、国会内(春名中撮影)

 菅原一秀経済産業相が自らの政治とカネの問題で辞任した。初入閣ながら重要閣僚に抜擢(ばってき)されたものの、就任からわずか1カ月半で事実上更迭された。しかも菅原氏は、以前から違法な寄付行為をめぐる疑惑が指摘されていた人物である。安倍晋三政権の危機管理の甘さが露呈した格好となった。

 辞任の引き金になったのは週刊文春の報道だ。国会で野党からかつての寄付疑惑を追及されていた中で、菅原氏の公設秘書が支援者の通夜で香典を渡していたことを写真付きで報じた。公職選挙法では政治家本人が持参する香典や結婚祝いを除き、選挙区内での寄付行為を禁じている。菅原氏は、秘書が支持者の通夜に香典を持参していた事実関係を認めた。

 金品提供などで選挙の公正さが毀損(きそん)されることがないように取り締まるのが公選法の狙いである。第2次安倍内閣では、選挙区内で似顔絵入りのうちわを配布し、野党の追及を受けた松島みどり氏が5年前に法相を辞任した。名前入りの線香を選挙区で配って書類送検され、議員辞職に追い込まれた例もある。

 それだけに各紙の社説とも厳しい論調で一致した。産経は「あまりに古典的で、あからさまな手口である」と指摘したうえで、「これらの行為が寄付行為を禁じる公選法違反に抵触することを知らなかったわけではあるまい」と批判した。

 読売も「順法精神の欠如は明らかである。秘書に対する管理能力も問われる」と断じた。そして「菅原氏は辞任理由について『私の問題で国会が停滞するのは本意ではない』と述べた。これで幕引きとせず、自らの疑惑について説明責任を果たすべきだ」と訴えた。

 菅原氏をめぐっては、過去にもメロンなどを支援者に贈っていたとの報道もあった。国会ではその配布リストの存在が追及されていた。朝日は「公選法違反の寄付行為の公訴時効(3年)を過ぎていることから、問題を甘く見たのではないか。批判されても乗り切れると判断したのなら、1強政治の慢心というほかない」と安倍政権の政治姿勢を厳しく批判した。

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