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【大阪特派員】先輩記者・ちや子さんと時代 山上直子

 新聞記者の「ちや子さん」が人気だという。

 といってもドラマの話。放送中のNHK連続テレビ小説「スカーレット」に登場する女性だ。NHK大阪放送局の制作で、女性陶芸家の草分け、川原喜美子の半生を、戸田恵梨香さん主演で描く。主たる舞台は滋賀県の信楽だが、現在は10代の主人公が就職して女中として働く「大阪編」。

 その喜美子のよき相談相手となるのが庵堂ちや子である。化粧っ気もなく、黒めがねがトレードマークの女性記者を水野美紀さんが好演。面倒見がよくてサッパリ“男前”な性格が人気の理由だ。とはいえ、それが本題ではない。

 注目しているのは、昭和30年代という設定の彼女の職場、新聞社である。大阪のビルの一角にある架空の夕刊紙「デイリー大阪」。話には聞いても、実際には知らないかつての“わが社”を見ているような気になるのである。

 例えば、いまや懐かしい黒電話に、山と積まれたスクラップブック。ボールペンはまだ普及しておらず、筆記具といえばエンピツか万年筆だったという。丸めた原稿用紙や紙くずが散乱し、どんぶりや湯飲みも雑然と置かれている。そういえば、昔は原稿用紙でよく鼻をかんだものだとも聞いた。

 当然ながら、そこは男社会だったが、それでも女性記者はいた。つい見入ってしまうのも、実際に、当時の産経新聞大阪本社では、作家の司馬遼太郎夫人の福田みどりさんや、評論家の俵萌子さんら有名な女性記者が活躍していたからだろう。

 ちょっとドラマに戻る。そもそも、なぜ主人公に影響を与える姉のような存在の女性が、新聞記者という設定になったのか? それを知りたくて制作統括の内田ゆきさんに話を聞いた。

 「主人公の喜美子も、やがて男性社会とされる陶芸の世界に飛び込みます。同じような立場の先輩であることが理由の一つです」

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