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【歴史の交差点】「知日派」の矛盾と不幸 武蔵野大特任教授・山内昌之

国歌斉唱する日本代表のフィフティーン=20日、味の素スタジアム(山田俊介撮影)
国歌斉唱する日本代表のフィフティーン=20日、味の素スタジアム(山田俊介撮影)

 ノーサイドという言葉は、国民の日常語になった感もある。ラグビー用語を国語の中に定着させた日本代表チームの功績は大きい。今年の流行語大賞の有力候補かもしれない。

 他方、ノーサイドほどでないにせよ、一部で使われる「知日派」という言葉も興味深い。これは、即位礼正殿(せいでん)の儀で来日した韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相についてしばしば使われる表現である。親日派ではなく知日派と呼ぶのは、日韓関係の独特なアヤや距離感を示しており、すこぶる興味深いものだ。李氏は日本特派員の経験があり、人脈もあるので知日派と呼ばれるのだろう。

 氏が親日派といわれないのは、民間人だった当時ならいざしらず、韓国の政治家として親日派と呼ばれるのは、失脚につながる資質であっても美質ではないからだ。しかし日本に必要なのは、日本への過剰な批判や憎悪に偏せずに、普通に接してくれる一般韓国人の存在ではないだろうか。その意味で知日派なる表現は分からなくもない。

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