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【記者発】令和の「時代劇」 関電問題の闇 大阪社会部・宝田良平

 「まるで時代劇」と、テレビで街の人が言っていた。関西電力の原子力発電所が立地する福井県高浜町の元助役(故人)と、関電役員とのやり取りのことだ。

 元助役は関電側に金品を付け届ける際、菓子折りの底にしのばせることがあったという。この手法が江戸の悪代官によるステレオタイプの収賄場面を想起させるのだろう。

 もっとも今回の構図は、関電が接待をする側だ。原発事業を円滑に進めるため、地元で強い影響力を持つ元助役にさまざまな便宜を図っていたことが明らかになっている。元助役から関電側への金品の提供はこうした取り計らいへの「謝礼」とも評価できるものだが、受領を拒むと激高・恫喝(どうかつ)されるため、返却できなかったとされる。

 企業と特定勢力との癒着は1990年代、旧第一勧銀の総会屋利益供与事件などが表面化し、列島を揺るがす金融危機に発展した。2000年代に入ると、同和地区の福祉向上などを目的とした大阪市の財団法人「飛鳥会」の元理事長に三菱東京UFJ銀が異常厚遇を続けてきたことが発覚、金融庁から一部業務停止命令を受けたこともある。

 こうした不透明な結びつきは昭和から平成にかけて順次清算されたはずだったが、関電の場合は令和の手前まで温存されたことになる。

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