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【赤の広場で】お酒抜けたらお金の悩み

プーチン露大統領、次の悩みは…(ロイター)
プーチン露大統領、次の悩みは…(ロイター)

 「ウオッカ飲んでる?」。ロシア赴任後、日本在住の友人らから数え切れないほどされた質問だ。かつての語学研修中にウオッカで何度も痛い目を見た記者は、ウオッカという単語を思い浮かべるだけで嘔吐(おうと)感を催すほどになっているため、赴任後は付き合いでたしなむ程度にしている。

 世界的に“酒豪国”のイメージが強いロシアが変わりつつある。WHO(世界保健機関)がこのほど公表した報告書によると、ロシアでは2003年から16年の間に1人当たりのアルコール消費量が43%減少。同時にアルコールに関連した死者が減少し、1990年代には60歳以下だった男性の平均寿命も「現在は68歳まで改善した」とした。

 報告書は、酒量が減った背景には酒税増によるウオッカの値上げや深夜帯の酒販売禁止など政府の政策があり、その結果、国民の健康も増進したと分析した。減少したお酒市場の中ではビールやワインが人気で、モスクワの酒場でウオッカを飲んでいる人はまれだ。

 ロシア人の長寿化は喜ばしいが、反動として国の年金支出も増加。露政府は昨年、男性の年金支給開始年齢を平均寿命近くまで引き上げる決定をし、国民の大反発を招いた。露政府にとっては、お酒が抜けたら今度はお金で頭が痛くなったというところか。 (小野田雄一)

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