PR

ニュース コラム

【主張】ラグビーW杯 魂の激突を間近で見たい

 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会が20日、日本対ロシア戦で開幕する。11月2日決勝までの長丁場だ。

 開催12会場には東日本大震災の被災地、岩手県の釜石鵜住居復興スタジアムも含まれる。

 幸い、切符の売れ行きも好調という。国の威信をかけた男たちの肉体と魂の激突を間近で楽しみたい。

 ラグビーW杯は1987年に始まり、比較的歴史は浅いが、9回目を数える現在はオリンピック、サッカーのW杯と並んで世界の3大スポーツ大会に数えられる。

 1964年の東京五輪、2002年に日韓で共催したサッカーのW杯と同様、今大会もアジアで初の開催となる。日本の存在感を改めて世界に示し、来年の東京五輪につなげたい。

 大会の成否を分ける大きな要素は開催国の活躍である。桜のエンブレムを胸に戦う日本代表は4年前のW杯で優勝候補の南アフリカを破るなど、世界のラグビーファンを驚愕(きょうがく)させる活躍をみせた。あの興奮を再び味わいたい。

 日本代表選手の出身国はニュージーランド(NZ)、豪州、トンガ、サモア、南アフリカなど多士済々だ。これは所属協会を代表するというラグビー界独特のルールによる。前回大会に続く主将のリーチ・マイケルはNZから来日し、日本の高校、大学を卒業して日本国籍も取得した。

 多くの選手は、前指揮官のエディ・ジョーンズから「ジャパンウエー(日本流)」を徹底的にたたき込まれている。日の丸を仰ぎ、君が代に涙する戦士たちだ。

 ラグビーの日本代表は1968年にNZでオールブラックス・ジュニアを破り、71年には来日したイングランドと2戦を互角に戦って世界を驚かせた。フルバックのライン参加やショートラインアウトなど日本発の戦術も多い。

 その後の長い低迷を経て自国開催のW杯に向けた強化を重ね、現在は世界ランクを10位に上げている。グループリーグは世界ランク1位のアイルランドなど強豪ぞろいだが、目標の8強入りは十分に達成可能である。

 戦術ではないが、試合終了を意味する「ノーサイド」の用語も現在ではほぼ日本でのみ使われている。試合が終われば敵も味方もないというその精神を、大会を機に日本から逆発信したい。そこに日本開催の大きな意義がある。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ