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【スポーツ茶論】実戦以上に貴重な交流体験 蔭山実

 「大学生も気づくことがあったと思う」。今夏も新潟県で三条市を中心に開かれた、次世代育成のための大学野球サマーリーグ。参加校が増えて規模も拡大したが、話題になったのは地元の障害者野球チームと交流する野球教室だった。本当に教えられたのは、教えるはずの大学生だったからだろうか。

 サマーリーグの3日目、三条市内から車で南に約20分のところにある見附市の運動公園野球場。試合後の夕方、守備と打撃の合同練習を終えて、大学生のホームラン競争に見入る障害者野球チームの選手たちの姿があった。

 ホームラン競争を演じたのは東京六大学野球連盟から参加した法政大学と明治大学の選手。「血の法明戦」の異名を取るチーム同士らしく、相手がスタンドにほうり込めば、すぐさまに追いつくという白熱の打撃合戦。それを見て、バットを力強く握りしめる障害者野球チームの選手もいた。

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 この野球教室で一番の収穫といわれたのが守備練習だった。大学生のプレーに続いて、腕に障害のある選手がグラブで捕球すると、すばやくグラブをはずし、捕球した手にボールを持ちかえて送球する。ほかにもさまざまな障害を乗り越えて懸命にプレーする姿に大学生が見入っていた。

 障害者野球の選手を交えた野球教室はサマーリーグでは初めてだったが、三条市では昨夏、地元の障害者野球チームの選手たちが特別支援学級の子供たちの野球体験をサポートする教室を開いている。

 「手や足が不自由でも野球はできる」「遠くには投げられないから、みんなでボールをつなぐ」。新潟県野球協議会が伝える野球教室の様子から選手たちの強い思いを知ることができる。「僕たちももっとやれる」。シートノックを見ていた特別支援学級の子供たちはそう話していたという。

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