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【宮家邦彦のWorld Watch】「全共闘」世代に似る香港デモ

香港国際空港ターミナル施設でバリケードを築く市民ら=1日(ロイター)
香港国際空港ターミナル施設でバリケードを築く市民ら=1日(ロイター)

 この原稿は香港で書いている。幸い空港閉鎖は免れた。先週土曜未明に羽田発、月曜未明に帰国する強行日程を組み、お目当ての民主化要求デモを見てきた。東京では「香港各地で警官隊と衝突し繁華街が催涙ガスに包まれるなど大混乱に陥った」などと報じられたが、現地での実感は違う。百聞は一見にしかず、今回は筆者の見立てを書こう。

 一連の抗議デモの本質は何か? 倉田徹立教大教授は香港が「市民社会は政治を変えようとし、政治は市民社会を統制しようとする」「イデオロギー対立」「一種の冷戦」だと見る。筆者も同意見だ。今回若者と一緒に歩いたら、70年安保闘争を思い出した。当時筆者は高校生、怖いもの見たさに連合赤軍の集会を見物に行ったものだ。誤解を恐れず言えば、今の香港はどこか当時の東京に似ている。

 デモ参加者は「6種類」いると見た。参加者は多様な人々の集合体だ。第1は民主化を支持する老若男女のノンポリ層、恋人とのデートを兼ねる輩(やから)も少なくない。第2はより政治意識の高いリベラルの若者、黒シャツは着るがマスクは白かったり、なかったり。第1と第2は微妙に重なる。第3が黒帽、黒シャツ、黒マスクの穏健自由主義者。「和理非」派とも呼ばれ、和平と理性と非暴力を標榜(ひょうぼう)する。これには体制内民主化を求める既存野党「民主派」の政治家・活動家も含めてよいだろう(第4)。

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