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【スポーツ茶論】JOC再生、頼みは女性論客 津田俊樹

 山口教授は柔道女子選手への暴力問題で、告発した選手を支援した経験から「嫌なことは嫌と言わなければいけない。女性も社会の一員として自分の意見を持ち、自立しなければ」と語気を強める。

 開幕まで1年を切った東京五輪・パラリンピックについては「多様性を認める大会にしてほしい。性別、年齢、国籍、そして障害の有無を問わず、互いに手を取り合って成功させよう」と訴えた。

 スポーツ界の旧態依然としたタテ社会は揺るがず、各競技団体のしがらみもある。有森さんと山口教授は逆風を受けながらも信念に基づき勇気ある発言を重ねている。決してブレないからこそ、説得力があり、一言一句が心に響く。

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 この夏、JOCのトップに就いた山下泰裕会長は「(公開では)話せないことがあり、議論が低調になってしまう」と理事会の非公開を提案した。透明性が求められる時代に逆行するにもかかわらず、8月8日の理事会で賛成19、反対4、保留1の賛成多数で非公開が決まった。採決も非公開で、反対した4人はいずれも女性で、山口理事が入っていたといわれる。

 理事会を何度も傍聴した経験からすれば、シナリオ通りに議事が進み「異議なし」が繰り返されるケースはある。それは報道陣がいるから、いないからではなく、理事一人一人の姿勢、資質の問題ではないか。メディアへの責任転嫁は“お門違い”である。

 JOCは理事会終了後に議事内容を説明する方法を検討中と聞く。山下会長のいう活発な議論の全容が明らかにされるのか、信頼関係が崩れた今、疑問符がつきまとう。

 女性の活躍が目立つなか、男性陣の影が薄い。新生JOCはどこを目指しているのだろうか。

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