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【スポーツ茶論】JOC再生、頼みは女性論客 津田俊樹

記者会見に臨むJOCの山下泰裕会長=6月27日、東京都新宿区(萩原悠久人撮影)
記者会見に臨むJOCの山下泰裕会長=6月27日、東京都新宿区(萩原悠久人撮影)

 小気味良さと舌鋒(ぜっぽう)の鋭さに引き込まれていく。スポーツ界を代表する論客の切れ味は抜群だった。

 8月上旬、東京都内でトークイベント「人見絹枝~駆け抜けたパイオニア」が開かれた。パネリストは女子マラソンで1992年バルセロナ五輪銀、96年アトランタ五輪銅と2大会連続メダリストの有森裕子さんと、88年ソウル五輪柔道女子52キロ級銅メダリストで現在、日本オリンピック委員会(JOC)理事の山口香筑波大教授。

 岡山県出身の有森さんは、郷里の先輩で28年アムステルダム大会に日本女子選手として初めて五輪に出場し、陸上800メートルで銀メダルを獲得した人見に「背中を押してもらった」と現役時代を振り返る。バルセロナのモンジュイックの丘を歯を食いしばりながら上り切り、陸上女子として64年ぶりのメダリストになった8月2日(日本時間)は、偉大な先人が快挙を成し遂げた日でもあった。

 「プロランナーの草分けになったのも、人見さんという前例があったからこそ」と感謝するとともに「引退後のセカンドステージをイメージしてほしい」と後輩たちにアドバイスをおくった。

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 女子選手への差別や偏見を一掃するために孤軍奮闘する山口教授は、近代五輪の創始者、クーベルタン男爵でさえ「女性の役割は(男性の)勝者に冠を授けること」と公言していたと、苦難の歴史の始まりに触れた。ゼロどころか、マイナスからのスタートだった五輪における男女平等は、100年以上の年月を経て、ようやく光明が差してきた。国際オリンピック委員会(IOC)は2020年東京五輪に参加する女子選手の割合が過去最高の48・8%になると予測する。

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