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【風を読む】「人種平等の世界」と日本 論説副委員長・榊原智

G7サミットに参加したアジア・アフリカの国は日本のみ。(右下から時計回りに)安倍晋三首相、トランプ米大統領、マクロン仏大統領、メルケル独首相、カナダのトルドー首相、ジョンソン英首相、トゥスクEU大統領、コンテ伊首相=ビアリッツ(ロイター)
G7サミットに参加したアジア・アフリカの国は日本のみ。(右下から時計回りに)安倍晋三首相、トランプ米大統領、マクロン仏大統領、メルケル独首相、カナダのトルドー首相、ジョンソン英首相、トゥスクEU大統領、コンテ伊首相=ビアリッツ(ロイター)

 先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)がフランス南西部のビアリッツで開かれたが、今から100年前の1919年に同じフランスで、大きな国際会議があった。パリとベルサイユが舞台となったパリ講和会議(ベルサイユ会議)である。第一次世界大戦の講和に加え、国際連盟の創設など戦後秩序を話し合った。

 重要な政治的意味を持つ国際会議への日本の参加は初めてだったが、英仏米伊とともに「五大国」として遇された。日本はこの講和会議で思い切った提案を行った。国際連盟創設を準備する委員会で、連盟規約に人種差別撤廃条項を盛り込むよう求めたのである。

 当時は人種差別が当たり前の世界だった。第一次大戦勃発時(1914年)に欧米諸国は、世界の地表面積の84%を支配していた。

 日本の人種平等提案は、米国の黒人社会を含む世界の有色人種から評価された。採決ではフランスや中華民国などの賛成11票、米英などの反対5票で多数を得たが、議長のウィルソン米大統領が「重要事項は全会一致を要する」として不採択となった。

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