PR

ニュース コラム

【宮家邦彦のWorld Watch】トランプ流外交の実態とは

トランプ米大統領。政権の外交には一貫性がない =9日、ワシントン(AP)
トランプ米大統領。政権の外交には一貫性がない =9日、ワシントン(AP)

 お盆休みは自宅にいると決めている。行楽地はどこも混んでいて休養どころではないからだ。皮肉なことに先週はメディア露出が多かった。ニュースは夏枯れで、テレビ局のディレクターたちは“トランプネタ”を選び、東京にいた筆者に声が掛かったのだろう。質問はどの番組も似たり寄ったり。トランプ流外交とは? 対中追加関税の影響は? 米国は日韓仲介可能か? 近くイラン攻撃はあるのか? といった具合だ。

 トランプ外交には辟易(へきえき)している筆者だが、そのメカニズムを分析する価値はある。なぜ今の米外交は失敗続きなのか。筆者の見立てを書こう。

 ◆個人VS組織

 トランプ政権はトランプ氏個人と大統領のスタッフという組織に分けて考える必要がある。同氏個人はナルシシストであり、統治よりも選挙に関心がある。米国経済が良好な中、中国叩(たた)き、移民叩きで再選を狙っているのだろう。

 これに対しトランプ組織はベストではないが、そこそこ優秀な人材がまだおり、それなりに国益最大化に向け統治しようと努めている。問題は個人が組織を信頼していないこと。さらに、個人は組織内の競争をあおって複数の政策を提案させるが、最後は政策の善しあしではなく、それが得票に繋(つな)がるか否かを基準に政策を決めるらしいことだ。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ