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【記者発】PTAは怖くない? 大阪社会部・加納裕子

 PTAといえば、怖いイメージ。子供1人につき1回は役員を務めなければならず、役員になれば膨大な業務に仕事を休んだり、徹夜したりしなければならない…といった噂を聞いていた。だから息子が今春小学校に入学するまで、どんな無理を強制されるのかと恐れていた。

 だが、現実は違っていた。「個人情報保護法が改正され、加入について保護者ご本人の意思確認が必要」「賛同されない人は『入会に同意しません』にチェックを」との書類が配られ、周囲には実際に入会しなかった人も。ここ数年で業務を減らしているとの説明もあった。

 PTAは変わりつつあるのではないか。それが取材を始めたきっかけだった。

 平成29年の個人情報保護法改正が大きなきっかけになったのかと思ったが、専門家によると「そもそも、PTAは入退会自由のボランティア団体」という。それでも、退会規定がなく、退会を申し出ると強く説得され、事実上退会できないというのが実情だったようだ。

 取材を進めると、全国のPTAで業務を減らし、退会を可能にするなどの変革をするところが少しずつ増えていることが分かった。こうした変化の背景には、共働き家庭の増加があるという。平日の日中に行われるPTA活動に参加できる保護者は限られ、敬遠するムードが広がるのは当然のことだろう。

 ただ、堂々と退会を認めているPTAはそこまで多くはない。自由に退会できるようにしてしまったら、誰もいなくなってしまう、との懸念もある。そもそもPTAは必要かという議論もあるが、災害や事故から子供の安全を守るために取り組むPTAの人たちの話を聞き、私自身は、一定の必要性はあると思うようになった。

 従来型のPTAが批判を浴びるのは、義務感、強制性、不公平感があるから。対して、多くの人が口にした理想型は「できる人が、できるときに、できることをする」。

 気持ちよく参加できるようにするためにも、親が労力をかけて今やるべきことか、業務を一つ一つ吟味することは必要だと思う。気の遠くなるような集計作業が伴うベルマーク集めなどは、再検討されるべきだろう。

【プロフィル】加納裕子

 平成11年入社。和歌山支局、大阪整理部、大阪文化部などを経て、今年5月から大阪社会部。教育関連の取材などを担当している。

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