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特攻隊75年 語り継ぐべき思い 自己犠牲…日本の再生託し 編集委員・宮本雅史

鹿児島・知覧など九州南部の基地から飛び立った特攻隊員たちは、さまざまな思いを胸に最後の本土の景色となる開聞岳を眺めたに違いない (鈴木健児撮影)
鹿児島・知覧など九州南部の基地から飛び立った特攻隊員たちは、さまざまな思いを胸に最後の本土の景色となる開聞岳を眺めたに違いない (鈴木健児撮影)

 毎年8月15日になると必ずあるシーンを思い出す。昭和、平成と時を刻み、令和初の終戦の日を迎えても同じだろう。古い話になるが、米国マサチューセッツ州のある小学校で体験したことだ。

 確か祝日だった。子供たちが教室に整列し、その向かいに勲章を胸にした軍服姿のお年寄りが並んでいた。何が起きるのかと思っていると、教員が口を開いた。「おじいさんたちのおかげで、アメリカの民主主義が守られてきた。みんなで感謝しましょう…」。子供たちは手を胸にあてながら「We APPRECIATE…」と感謝の言葉を述べる。お年寄りは満面の笑みで子供たちを見渡す。

 戦争は悪だとは分かっている。だが、全員で「自分たちが平和に暮らせるのは祖国を守ってくれた人たちのおかげだ」と感謝する。子供たちの体には感謝と国を守ることの大切さ、平和のありがたさが刻み込まれる。米国のすごさと強さを感じ、国家の基本的な在り方を見た。もし、同じことが日本で行われたとしたら、国民はどう反応するだろうか。

 ◆家族守るために

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