PR

ニュース コラム

【環球異見】竹島領空の侵犯

中国との合同飛行を行ったとされるツポレフ95戦略爆撃機=モスクワ上空で2018年5月(AP)
中国との合同飛行を行ったとされるツポレフ95戦略爆撃機=モスクワ上空で2018年5月(AP)

 ロシア軍の空中警戒管制機が7月23日、韓国が不法占拠する竹島(島根県隠岐の島町)周辺の日本領空を侵犯し、韓国軍戦闘機が警告射撃を行った。露国防省は領空侵犯を否定しつつ、露軍と中国軍の爆撃機などが「初の長距離合同パトロール」をしていたと発表した。中露両国が軍事的連携をかつてなく強め、足並みの乱れる日米韓を揺さぶる構図が鮮明になった。

 □ロシア ベドモスチ

 ■中露の軍事連携が新段階に

 ロシア軍と中国軍の爆撃機などが「初の長距離合同パトロール」を行っていた中での領空侵犯は、中露の軍事的連携が新たな段階に入ったことを裏付ける形となった。露経済紙コメルサントは「今回のパトロールは、米国や日本、韓国の軍事的な反応を探るために行われた」とする国防筋の話を伝えている。

 日韓関係がいわゆる徴用工訴訟などで悪化しトランプ米大統領が北朝鮮の短距離ミサイルを問題視しない姿勢を示す。日米安全保障条約を「不公平」とするトランプ氏の発言もあった。中露が、こうした状況をにらんで行動を起こしたのは疑いない。

 中露の軍事連携については、7月23日付の露経済紙ベドモスチが「モスクワと北京は軍事協力協定を刷新する」と題した記事で詳しく伝えていた。まさに領空侵犯事件が起きた日の朝刊である。「協定刷新に向けて中国側と協議を進めるべきだ」とする国防省の提案を、メドベージェフ首相が承認したことを報じる内容だった。

 中露は1993年に軍事協力協定を締結している。協定には技術協力の推進や人材の共同育成、軍事情報の共有などが盛り込まれているが、合同軍事演習に関する規定はなかった。ベドモスチは、中露関係の深まりや国際環境の変化に即し、新たな協定が必要になった-とする国防筋の話を紹介した。

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ