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【耳目の門】(11)吉本と反社勢力 芸人が持つ異なる物差しとは 石井聡

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 芸能、お笑いの世界に地殻変動が起きているのか。吉本興業所属の芸人による「闇営業」問題が、発覚から2カ月近くを経て新たな展開を見せている。

 クビになった芸人が記者会見で反撃に出る。「芸能界史に残るクーデターか」などと注目されると、すかさず先輩が割って入り、後輩をかばいつつ会社のダメージ回復を図ろうとする。

 芸人がかわいそう、後輩思いの先輩-といった浪花節は話の本質ではない。問われているのは、芸人を含む吉本側と反社会勢力との接触、利益供与の有無などについて、どれだけ明確に説明がなされるかである。

 ◆社長会見は逆効果

 20日、詐欺グループの関係者が主催する忘年会に出て芸を見せ、報酬を得ていた雨上がり決死隊の宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号の田村亮が会見を開いてからの動きは慌ただしかった。

 宮迫らが社長の岡本昭彦から「全員クビにする」などと脅されて会見を制止されていたなどと主張したのに対し、松本人志がその日のうちに岡本と面会。その説得もあり、22日の社長会見につながった。

 ただし、事実上の解雇処分の撤回など筋違いの説明が多く、経営者としての判断を明快に示せない場面も目立ち、逆効果となった。後輩を思う先輩たちのヒロイズムを称賛する向きもあるが、詐欺被害者に対する謝罪意識が薄いのではないかと思わざるを得ない。

 吉本興業ホールディングス会長の大崎洋がインタビューで語ったように、吉本は所属芸人が事務所を通さずにする「直営業」をそもそも禁じてはいない。だから「闇営業」という呼び方は正確でない。

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