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【風を読む】被災地を元気にする「女性」 論説副委員長・佐々木類

 ギターのテクニックはプロとは何たるかを十二分に教えてくれる腕前である。演奏だけではない。曲と曲の間の語り口が、人前で何かを話す際にとても参考になる。間の取り方といい、客との掛け合いといい、会場の雰囲気を和ませるのはもっとうまい。

 プロのギタリストである和子さんと初めて出会ったのは、都内の居酒屋だった。ショッキング・ピンク色をした髪の毛の女性だ。右手にこぶしをつくり熱唱しているイラストが壁に貼ってあった。東京・渋谷でライブ演奏をやると宣伝している。

 ポスターを何げなく眺めつつ、横にいた男性客と酒談議をしていた。すると店長いわく、ポスターの女性がこの男性だという。いきなりのネタバレに驚いた。和子さんと目の前の男性がどうしても結びつかない。その落差に俄然(がぜん)興味が湧いた。気づいたら渋谷のライブハウスに吸い込まれていた。

 ふだんは3人が女装した「越路姉妹」というバンド名で活動する。この日は「和子の小部屋」と銘打ったライブだった。和子さんはボーカルとギターを担当し、脇を福島県など東北出身者が固めていた。東日本大震災の復興支援をきっかけに知り合った。

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