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【一筆多論】男性育休阻む「心の壁」 渡辺浩生

 会社員生活も30年になるが、「良かったな」と今も思える経験をひとつあげると、16年前に取った4カ月間の育休だ。夕刊フジ記者だった妻から「男でも取れるよ」と言われ、長女が8カ月のときに育休をバトンタッチした。

 当時は「育児休業」ではなく、「育児休暇」と呼ばれた。産経新聞では私が男性第1号で、“長期休暇”を社に願い出るにはそれなりの勇気が要った。

 平成15年の初夏、上司にあたる横浜総局長を総局近くの喫茶店に呼び出して、話を切り出すと、「あ、そうか。いつからだ?」。拍子抜けした。

 その後経済部に異動して日銀記者クラブに配属されて1カ月ほどで休暇に入った。金融再編が相次いだ忙しい時期だったが、同僚に何か言われた記憶はない。気を使ってくれたのだと思う。休暇中に銀行がひとつ経営破綻し、後から聞くと大変だったという。

 最近、男性育休に関するニュースが増えた。思うのは、制度は充実しても、取得を阻む「壁」は変わっていないな、ということだ。

 国連児童基金(ユニセフ)が6月に発表した41カ国の子育て支援策に関する報告書によると、日本の育休制度は、給付金が支給される休業期間の長さなどで男性1位と評価された。

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