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【ソウルからヨボセヨ】不買運動の切ない矛盾

「ニコン」「ヤクルト」などの広告が並ぶ表彰風景。男子200メートル平泳ぎ表彰式で、メダルを手に笑顔の渡辺一平(右)。中央は優勝したアントン・チュプコフ=26日、韓国・光州(恵守乾撮影)
「ニコン」「ヤクルト」などの広告が並ぶ表彰風景。男子200メートル平泳ぎ表彰式で、メダルを手に笑顔の渡辺一平(右)。中央は優勝したアントン・チュプコフ=26日、韓国・光州(恵守乾撮影)

 南西部の100万都市・光州(クァンジュ)で水泳の世界選手権が行われているが、公式スポンサーの「ニコン」と「ヤクルト」の大きなブランド広告がプール周辺の最もいい位置に出ていていやが応でも目に入る。会場には客席を埋めるため動員された児童、生徒が目立つ。学校では労組系の教師たちが日本製品不買を扇動していると聞くが、子供たちの頭も混乱?

 世界選手権なのに韓国選手の活躍がないためマスコミはあまり報道しない。在韓日本人たちは「あの広告のせいじゃないの?」と皮肉っている。

 話題の日本製品不買運動は当初ネットで盛り上がり、その後、テレビがヤラセ風を含め扇動に乗り出している。ただ日本製は飲食品から日用品、医薬品、スポーツ用品…あらゆる分野で好まれているので、マスコミもその実情を知ってむしろ驚いている。テレビは各種の“愛国・不買パフォーマンス”を探し出して大げさに紹介しているが、その反日風景を撮影しているテレビカメラがほとんど「ソニー」だから実に切ない。

 そもそも今回の不買運動は日本が半導体素材輸出を規制したのがケシカランといって始まった。一方では日本製を売ってほしいといいながら、他方では日本製は買うな、使うなといって騒いでいる。ワーッとなると矛盾もどこ吹く風だ。(黒田勝弘)

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