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【一筆多論】自分の船は自分で守ろう 何のための自衛隊か 榊原智

6月13日、ホルムズ海峡付近で攻撃を受け、オマーン湾で煙を上げるタンカー。2隻が攻撃を受けたが、いずれのタンカーかは不明(国営イラン放送提供・AP)
6月13日、ホルムズ海峡付近で攻撃を受け、オマーン湾で煙を上げるタンカー。2隻が攻撃を受けたが、いずれのタンカーかは不明(国営イラン放送提供・AP)

 物騒な海域である。タンカーなど民間船舶を守る必要性は高い。

 米政府が、中東・ホルムズ海峡などを航行する民間船舶を護衛する有志連合結成について、同盟国や友好国対象の説明会を開き、日本も出席した。

 自分の船は自分で守る努力をする。そのためにも仲間の国と力を合わせる。当たり前の話で、日本の有志連合参加が望ましい。

 1980~88年にイラン・イラク戦争があった。両国は84年から、ペルシャ湾やホルムズ海峡で各国タンカーを攻撃する暴挙に出た。「タンカー戦争」である。407隻のタンカーがミサイルなどで被弾し、12隻が触雷した。船員333人が死亡、317人が負傷した。うち日本人が乗った船は12隻が攻撃され、死亡した日本人は2人だった。

 85年2月、クウェート船籍のタンカーがロケット弾を浴びた。88年3月、液化天然ガス(LNG)を積んだ「マリア2」がロケット弾などを浴びた。それぞれ日本人船員1人が亡くなったのである。

 日本船や日本人が乗り組んだタンカーが拿捕(だほ)されたり、攻撃されて炎上し船員全員が退船したりした例はいくつもある。

 経済や国民生活を支えるため、民間の船員が乗り組んだタンカーが航行してくれていた。米軍などは護衛体制を敷いて被害の拡大を抑えようと努めた。

 2004年4月にはペルシャ湾で日本郵船のタンカーなどがテロリストの自爆ボート攻撃にさらされた。米軍の反撃でタンカーへの激突、爆発は避けられたが、米兵2人、米沿岸警備隊員1人が戦死した。当時日本は自衛隊をイラクへ派遣していた。米軍にはイラクで協力する同盟国の船を守ったという意識があったはずである。

 今年6月には、日本とノルウェーのタンカーが何者かに攻撃された。

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