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【東京特派員】江戸前のノリが危ない 湯浅博

 ノリの受難は、水温だけに限らない。東京湾岸の下水処理が進んで水質が浄化されすぎて、今度は藻など海の生物に必要なリンや窒素が不足する。すると藻を主食としていた魚が、ノリを狙うようになった。漁師たちは押し出されて陸(おか)に上がり、富津市沿岸にまで立地が進む京葉コンビナート工場の社員へと変身していく。

 富津岬の夕暮れは、夕日に浮かぶ富士山のシルエットが見事だ。この自然から受ける恵みの方は、汚れていても、きれいすぎてもダメだったとは。自然と人間が織りなす生態系は、微妙な循環で成り立っていた。(ゆあさ ひろし)

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