PR

ニュース コラム

【スポーツ茶論】対日観向上させる「スモウ」 黒沢潤

 彼は2000年、優勝力士に「仏大統領杯」(通称シラクカップ)を贈呈。辞職するまで約7年続けた。彼はまた、愛犬のマルチーズに「SUMO」と命名。成長した後、相当悪さをしたらしいが、彼が犬との触れ合いの中で国技館の取組に思いをはせていたと考えると、胸が熱くなる。

 米紙ワシントン・ポストによると、シュレーダー前独首相も相撲好きだった。彼の妻は、相撲番組を深夜まで観戦したと証言。「(シラク、シュレーダー両氏は)いつも会うたびに相撲について語っていた」という。相撲が対日観向上に寄与していたわけだ。

□   □

 日本の伝統スポーツである相撲が外国との関係の中でスポットライトを浴びるのは、ここ十数年のことではない。

 幕末、日本を実力で開国させた米ペリー艦隊が来日したときのこと。米側から「肥え太らせた雄牛」「激しい運動など無理」などと蔑(さげす)まれた力士たちは、重い米俵を軽々とかつぐパフォーマンスを披露し、並み居る黒船の兵士たちを驚かせた。“弱小国・ニッポン”という汚名返上に燃える、幕閣側の示威行為のアイデアだろう。

 さらに、米艦隊きっての兵士3人と同時に闘った大関・小柳は一人を脇に抱え込み、もう一人を片手で釣り上げ、三人目を踏みつけにし動けなくした。観客の米兵からヤンヤの歓声が沸いたという。

 5月の「招待相撲」もトランプ氏を痛く喜ばせ、安倍首相とのゴルフ、チーズバーガーとともに3つの「魅惑の攻撃」(米誌タイム)となった。ただ、米国人はドライでトランプ氏自身、百戦錬磨のビジネスマン出身だ。彼は今秋、日本に難題を突き付ける可能性もある。安倍政権は受け身にならず、せめて江戸幕閣のように、米側をアッと言わせる斬新な一手を突き付けてもいい。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ