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【一筆多論】対韓規制を難じる不可解 長谷川秀行

韓国メーカーの半導体製品
韓国メーカーの半導体製品

 自由貿易の原則を歪(ゆが)める禁じ手とでも言いたいのだろう。各紙の論調をみて強い違和感を覚えた。

 経済産業省が韓国に対する輸出管理規制の運用を見直し、半導体関連材料の審査などを厳格化したことである。「徴用工」訴訟をめぐる文在寅政権の振る舞いで信頼関係が損なわれたためだという。日本政府は否定するが、事実上の対抗措置とみられている。

 日経や朝日、毎日などの各紙がこの措置を批判している。目につくのは、政治問題を貿易に絡めて解決を図る手法は米国や中国と変わらず、自由貿易を推進してきた日本の信頼を損なうといった指摘である。

 不可解だ。あたかも国際秩序を乱しているのが日本であるかのようだが、本当にそうなのか。少なくとも日本を米中と同列で扱うのは無理がある。なぜか。

 国際合意に基づき軍事転用可能な物品の輸出を規制する貿易管理は、大量破壊兵器などを北朝鮮やテロ組織などに拡散させないためにある。自由貿易を悪用させないため各国に認められた制度だ。本来、その適正な運用が自由貿易に反するというのはおかしい。

 問題は、規制が過剰かどうかだろう。加えて、政治的思惑で恣意(しい)的に運用されているかも問われる。

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