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【環球異見】G20と世界 「自由主義は時代遅れ」 プーチン発言に揺れた欧州

 プーチン、トランプの両首脳は、2021年に期限が切れる米露の新戦略兵器削減条約(新START)の延長をめぐり、外相間の協議を開始することで一致。プーチン氏は、来年5月の対ドイツ戦勝記念行事にトランプ氏を招待するなど、悪化した両国関係の改善に意欲を見せた。

 プーチン氏は今回のG20で、トランプ氏や英国のメイ首相ら、ここ数年で最多となる12カ国の首脳と会談を行い、ロシアの存在感を示すことに成功した。露主要メディアには、14年のクリミア併合以降の国際的孤立から、ロシアが脱却することへの期待感がにじみ出ていた。

 独立新聞の記事は「G20サミットは、世界政治の多くの問題点について、歩み寄りが近いという感触を与えた」とし、米露や米中の対立に一定の歯止めがかかるとの見方を示した。

 こうした楽観的な認識には異論があろう。プーチン氏はG20直前の英紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューで、自由主義に否定的な考えを述べ、ロシアの国益や価値観に反する問題で決して妥協しない意思を強調した。

 G20でプーチン氏は、最新のロシア製防空システム「S400」導入をめぐって米国と対立するトルコのエルドアン大統領や、記者殺害事件で対米関係が悪化したサウジアラビアのムハンマド皇太子と会談し、関係強化を確認。「非欧米的な大国」としての旗を下ろす考えはないことを示し、対立の継続を予感させた。(モスクワ 小野田雄一)

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