PR

ニュース コラム

【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】「日米安保破棄」に備えよ

会談を前に握手するトランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席=6月29日午前、大阪市(ロイター)
会談を前に握手するトランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席=6月29日午前、大阪市(ロイター)

 トランプ米大統領の3度の発言は、日本に大激震が走ってもおかしくない重要発言だった。シンクタンク「国家基本問題研究所」の田久保忠衛氏はトランプ発言の重みは明治維新につながった黒船来航に匹敵すると強調する。

 第一の発言は、20カ国・地域(G20)首脳会議で大阪入りする直前の6月24日、ブルームバーグ通信が報じた。トランプ氏と会話した3人の人物の話として、トランプ氏が「日米安全保障条約は不平等」「米国は日本防衛の義務を負うが、日本にはその必要がない」とし、「日米安保条約を破棄する可能性」に言及したとの内容だ。

 第二の発言は2日後、米FOXビジネスの電話取材に応じた際のものだ。

 「世界のほとんど全ての国々のアメリカ利用はすさまじい。日本も同じだ。日本とは条約があり、日本が攻撃されれば、われわれは第三次世界大戦を戦う。日本を守り、命を、大事なものを犠牲にして戦う。しかし、われわれが攻撃されても、日本はわれわれを助ける必要がない。彼らは攻撃をソニー製のテレビで見るだけだ」

 第三の発言はG20後の記者会見でだった。日米安保条約破棄の可能性を問われ、「全くない、ただ、日米安保は不公平だ」と語った。

 公式には「破棄」は否定するが、内々には破棄に言及する。氏はツイッターでも日本は自国の安全保障にもっと努力すべきだと発信してきた。

 現実の世界を見れば、日米両国のおよそ誰もが安保条約の破棄は見通せる近未来、双方の国益上考えられないと言うだろう。それでもトランプ氏の一連の発言は「本音」であろう。氏の気まぐれ発言と見るのは危険な間違いだ。日本政府内には「公式発表ではない」として静観し、在日米軍の受け入れなど日本は応分の負担は果たしているなどと逃げの説明をする傾向がある。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ