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【思ふことあり】安心して暮らせる社会へ スポーツジャーナリスト・増田明美

増田明美さん(寺河内美奈撮影) 
増田明美さん(寺河内美奈撮影) 

 かたつむりも汗をかきそうな暑さ。梅雨入り前から30度を超える日が続き、涼を求めて甘味処(どころ)のあんみつでも食べたくなる。選手の頃、暑い日のレースで調子が悪いときは「ゴールしたらクリームあんみつを食べるぞ」と思いながら走ったものだ。懐かしー。でも今、あんみつがピンチを迎えているという。黙ってはいられない。

 甘味にあまり縁のない“左党”のために説明すると、和風の甘味デザートの一つに、みつまめがある。ゆでた赤エンドウマメ、さいの目状に切った寒天、おもちのような求肥(ぎゅうひ)、ミカンなどのフルーツを器に入れ、黒蜜をかけたもの。それに、あんこをのせれば、あんみつ。さらに、ソフトクリームやバニラアイスをのせたものが、クリームあんみつである。

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 ピンチの理由は材料の高騰だ。まずは小豆。小豆は国内産の90%以上が北海道で生産されている。2016年に北海道を襲った台風の影響で需給が逼迫(ひっぱく)し始め、昨年の長雨、日照不足で不作となり、価格が高騰しているのだ。30キログラム当たり1万3千円が2万円程度まで値上がりしているそう。約1・5倍になった。

 次に寒天。寒天の材料はテングサという海藻。その海藻が海水の温度の上昇もあり、記録的に不漁続きなのだ。最大産地の伊豆漁協では収穫量がピーク時の10分の1以下になり、価格はこの6年で2倍になったという。

 十勝産小豆、伊豆産テングサの寒天を使ったあんみつが、このままではカナダ産小豆のあんことモロッコ産テングサの寒天になってしまうのではないだろうか。現在、小豆の自給率は約6割、テングサは2割程度。あんみつはデザートなのでまだ我慢できるが、主食の方は大丈夫なのだろうかと心配になる。

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