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朝晴れエッセー5月月間賞は東京の斉藤さん「最後の親孝行」に

 ≪5月月間賞が決まりました来春には年間賞もあります≫

 「朝晴れエッセー」5月月間賞に、斉藤悦子さん(54)=東京都足立区=の「最後の親孝行」が選ばれた。選考委員は作家の眉村卓さん、玉岡かおるさん、丸橋茂幸・産経新聞大阪文化部長。家族の遺品整理の話や、昭和の時代を描いた作品など、「いい作品ばかりで選ぶのがつらい」と3人の委員は頭を悩ませながら選考を進めた。

 ■眉村さん、涙こらえるような 玉岡さん、ビジュアル浮かぶ

朝晴れエッセー5月月間賞の選考会で感想を述べる玉岡かおるさん(左)と眉村卓さん=5日、大阪市浪速区の産経新聞大阪本社(渡辺恭晃撮影)
朝晴れエッセー5月月間賞の選考会で感想を述べる玉岡かおるさん(左)と眉村卓さん=5日、大阪市浪速区の産経新聞大阪本社(渡辺恭晃撮影)
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 丸橋 今回は全体的にレベルが高かった。まずは玉岡さんのイチオシ「あのときの『ノート』」から。中学生のころ困窮から広告の裏をノート代わりにしていた筆者に、先生がノートと激励の言葉を贈った、という話です。

 玉岡 文句なく感動を呼ぶ作品です。つらい時期を克服して今があるという、過去との向き合い方もいい。エッセーの技術としては言うことなしです。

 丸橋 眉村さんも優秀作に選んでいますね。

 眉村 こういう時代があったことを伝えたいという、意思表示が出ていていい。ただ、自己の達成感について、読者に同化を求めてしまっているようにも感じます。

 丸橋 眉村さんのイチオシ「カアサン」は、亭主関白の筆者が病気で倒れたとき、初めて妻を「カアサン」と呼んだ話でした。

 眉村 頑固なおやじさんの口から「カアサン」が出てくるのが面白い。その意外性を買いました。

 玉岡 私は次点にしました。奥さんのすばらしさに気づけて何よりです。ただ「至高の宝物を得た」というのが、ちょっと余分かなと。書かなくても伝わっていますので。

 丸橋 僕のイチオシは「最後の親孝行」。玉岡さんも選んでいますね。匂いの残った服を洗うつらい作業を、淡々と書いているのがいい。今回は遺品整理を描いた作品が多く、「夫の背広」とどちらを選ぶか悩みました。

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