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【社説検証】天安門事件30年 産経「弾圧悔いない独裁」

 毎日は「事件で政治改革の動きがストップした結果、民主化を伴わない大国が誕生した。中国は現在の米中対立にも、この異質さが影響していることを自覚すべきだ」と米中摩擦の背景に中国の強権的な政治姿勢があるとの見方を示した。

 一方、産経は事件に対する西側諸国の制裁をいち早く解いた日本の外交姿勢も厳しく批判した。「日本は国民虐殺の責任を問うことなく中国の独裁政権の再起に手を差し伸べたのだ。この教訓を胸に刻み、対中政策が中国の覇権を再び助長することのないよう政府に求める」とクギを刺し、中国が進める経済圏構想「一帯一路」について安易な協力を戒めるように訴えた。

 読売も「中国が豊かになれば政治改革に踏み出す、という日本や欧米の見通しは甘かったと言わざるを得ない」として対中制裁の解除をめぐる判断を批判し、「人権や自由など基本的価値観すら共有できない中国が、『平和発展』を唱えても国際的な信頼は得られまい」と断じた。

 日経も日本外交について「中国は西側諸国の制裁によって孤立した。その中国を国際社会に復帰させる道筋をつけたのは日本だった。それならば、置き去りにされてきた人権・民主化、情報自由化などでも中国に注文を付けるべきだ」と強調した。

 戦車でデモ参加者を次々になぎ倒した天安門事件は世界に大きな衝撃を与えた。しかし、中国で事件を知る人々は口をつぐみ、若い世代では事件そのものを知らない人も多い。

 発生から30年を経た天安門事件を社説で取り上げた各紙とも中国を批判する内容がそろった。その中国の強権的な政治姿勢は、事件当時とまったく変わっていない。常日頃から中国の人権弾圧を厳しく批評する立場を忘れてはならないだろう。(井伊重之)

 ■天安門事件30年をめぐる主な社説 

【産経】

 ・終わりなき弾圧を許すな/覇権助けた対中政策に猛省を(4日付)

【朝日】

 ・弾圧の歴史は消せない(4日付)

【毎日】

 ・「異質な大国」誕生の原点(4日付)

【読売】

 ・中国の弾圧強化を憂慮する(5日付)

【日経】

 ・見えぬ中国の民主化(4日付)

【東京】

 ・真相究明に背向けるな(5日付)

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