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【社説検証】天安門事件30年 産経「弾圧悔いない独裁」

1989年、民主化要求運動の学生らであふれた天安門広場
1989年、民主化要求運動の学生らであふれた天安門広場

 ■「民主化を進めよ」と各紙

 中国の民主化を訴えて北京の天安門広場に集結していた学生らが戒厳部隊に弾圧され、多数の死傷者を出した天安門事件から30年が経過した。その後、中国は世界第2の経済大国となり、今では米国と世界のハイテク覇権を争う立場となった。

 事件が起きた1989年は世界に民主化のうねりが押し寄せた年だ。旧ソ連の影響下にあったポーランドなどの東欧諸国で急速に強まり、11月にはベルリンの壁が崩壊した。その中で中国は自国民に対する武力弾圧で民主化を阻止した。

 何より異様なのは、事件の真相がいまだに解明されていないことだ。中国当局は死者数を「319人」としているが、実際はそれよりもはるかに多いと指摘されている。犠牲者を数千人から1万人規模とみる海外の報告もある。

 しかし、中国内では事件を振り返る海外のテレビニュースが遮断され、インターネットでは事件の検索もできない。まるでSF小説に登場するような現代の「情報鎖国」がそこにある。

 産経は「弾圧の罪を悔いない独裁政権が、世界第2の経済大国を支配する現実を改めて認識しなければならない」と訴えたうえで、天安門事件について「一体何人が犠牲となったのか。事件をめぐる基本的な事実すら30年を経て開示されていない」と真相の解明を改めて求めた。

 読売も「事件に関する情報は隠滅され、事件自体を知らない若者も少なくない。真相が解明されぬまま、風化が進んでいるのは遺憾である」と指摘し、「看過できないのは、習近平政権が反体制派や少数民族への締め付けを加速していることだ」と現在も続く人権弾圧を非難した。

 「天安門事件を歴史から消し去ってはならない」と主張したのは朝日だ。「共産党政権はかねて強権発動の理由として『社会の安定』を挙げる。だが長期的な安定を望むなら、人々の不満や願いを抑えつけるのではなく、政治に生かす改革こそ必要だ」と強調した。

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