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【iRONNA発】高齢者の運転免許 苦境の教習所活用で「一石二鳥」 志堂寺和則氏

東京都豊島区南池袋で起きた事故で、現場検証する捜査員ら=東京都豊島区(佐藤徳昭撮影)
東京都豊島区南池袋で起きた事故で、現場検証する捜査員ら=東京都豊島区(佐藤徳昭撮影)
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 東京・池袋で87歳の男性が運転する乗用車が暴走し、母子2人が死亡、8人が負傷した事故は、改めて高齢ドライバー問題を浮き彫りにした。高齢者から免許を取り上げるべきとの世論が高まるが、エイジズム(年齢差別)との批判もある。解決の手立てはあるのか。

 警察庁の統計によると、この10年で免許人口にほぼ変わりはないが、免許を保有する65歳以上の高齢者は1・6倍に増加した。しかもこの増加割合は年齢が上がるに伴って増えており、85歳以上は2・8倍だ。ゆえに、ある年齢に達すると免許を取り上げるべきだという意見もあるが、これはエイジズムであり暴論といえよう。では、どうすれば高齢ドライバーの事故を防ぐことができるだろうか。

 ◆実車指導は約20分

 現在、高齢者の免許更新手順は次のようになっている。70歳以上の高齢者は、免許更新前に指定自動車教習所あるいは警察施設で高齢者講習を受講する。この高齢者講習は合理化講習と呼ばれるもので、双方向型講義30分、運転適性検査(動体視力、夜間視力、水平視野)30分、実車による指導60分の計2時間程度の講習である。実車走行は2、3人一緒に実施するため、実際に運転している時間は15~20分程度であることが多い。実車指導は試験ではないため、運転内容により免許更新ができなくなることはない。

 75歳以上は30分程度の認知機能検査が追加となる。これは記憶力や判断力の低下具合をみるものである。認知症の恐れありと判定された高齢者の60%は免許を自主返納したり更新をせずに免許を断念したりしているが、35%は医師の診断を経て運転を継続しており、取り消しなどの処分となるのはわずか5%だ。

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